目標は紙に書く
アケミ「ねえ、あんたって目標とかないんでしょ?」
ピエロ男「ばかにするなって。俺だって目標ぐらいあるさ。」
アケミ「たとえば何?」
ピエロ男「今、30歳だろ。35歳までにはマイホームを建てたいな。」
アケミ「ふぅーん。顔のわりに現実的な夢をもっているのね。で、お金は貯まっているの?」
ピエロ男「それがなかなか…。ついついほかの遊びとかに使っちゃうんだよね。でも、マイホームの夢、叶えたいよなぁ。なんかいい方法ない?」
アケミ「目標は紙に書くといいっていうけど、そういうことしてるの?」
ピエロ男「いや、頭の中で漠然と『マイホームほしいー!』って思っているだけだよ。でも、どうして紙に書くといいのかな?」
書かれたものを意識する心理を利用する
アケミ「やっぱり目に見えるから、ついつい意識しちゃうんじゃないの?ほら、大学受験生もよく『東大合格』とか紙に書いて壁に貼っているでしょう。」
ピエロ男「たしかにそうだね。紙に目標を書いて貼っておくと、しょっちゅうそれを目にすることになるな。」
アケミ「そう。しょっちゅう目に触れるから、頭の中に紙に書いた目標の中身、たとえば『マイホームを35歳まで手に入れる!』が刷り込まれるの。刷り込まれると、自分の頭はその夢を実現することにフォーカスして、実現するための行動を勝手に始めるようになるってわけ。」
ピエロ男「ふむ、頭に刷り込まれるのか。すると、俺がキャバクラに行こうとすると。自分の頭が『マイホームを35歳までに手に入れたいなら、やめておけ!!』ってブレーキをかけるわけだな。」
アケミ「そういうこと。マイホームが欲しいなら、キャバクラ行ってる場合じゃないからね。」
ピエロ男「よしわかった。パソコンのプリンタで夢をでっかく印字するぞ!」
アケミ「ちょっと待って。夢を叶えるなら、印字よりも手書きがいいわ。」
手書きが良い理由
ピエロ男「なんで手書きがいいんだよ?」
アケミ「それぐらい自分のスカスカの頭で考えなさいよ。」
ピエロ男「いちいち口が悪いなぁ、お前は。手書きだろ、手で書くんだよな。じっさい手で書いてみよっと。どれどれ、『キャバ嬢のユミコとデートするぞ』っと。あっ、手を使って目標を紙に書くとなんか頭に染みこんでいく感じがするぞ。これはいいね!」
アケミ「マイホームの夢は遠ざかったけど、正解ね。それが手書きの効果ってやつよ。手書きはキーボードにタイプする場合と比較すると、脳に対しての刺激を与えるレベルが違うというわ。」
ピエロ男「ひらめいた!じゃあ、毎朝、油性マジックで手のひらに大きく『マイホームを35歳までに購入する』って書く習慣をつけたら最強じゃね?手のひらだから、しょっちゅう目にするしさ。よーし、書き書きしよう!」
アケミ「...あんたが恥ずかしくないなら、それもありかもね。」