共通点を見つけよう
共通点があればモテる?
あなたが会社帰りに合コンに行ったとしよう。
相手の女の子の中にいいなと思う子がいた。
いいなと思ったのは、あなただけではなく、ほかの男子もその女の子にしきりと声をかけたり冗談を言って笑わせようとしている。
なんとか仲良くしておきたいな。そうしたら連絡先をもらえ、デートしてくれるかもしれない。
突破口は話の中で見つかった。
あなたと、女の子は同郷だったのだ。東京から遠く離れたところにある県の同じ市の出身。同郷ネタで盛り上がらないはずがない。
「え?マジ?」
「うそ、やばい!○○出身?」
結果として、何人か競争相手がいる中で、その子と合コンの最後にLINEの交換をできたのは、あなただけだった。
共通点が見つかれば仕事も快調?
LINEのやり取りをして合コンで知り合った同郷の可愛い子とデートの約束をとりつけたあなた。
翌日、会社に行くと、上司から「取引先の担当が変わったみたいだから挨拶に行ってこい」と命じられた。
さっそく取引先へ向かう。
新しい取引先の担当は40代半ばくらい。あなたより一回り以上年上で、少しとっつきにくそうに感じる。これまでの取引経過の話を簡単に済ませ、雑談になった。だが、なかなか盛り上がらない。
ふとテーブルに置かれた名刺を見る。担当の名前、山本博司、その下に小さく自己紹介が印字してあるのに気づいた。
『名古屋生まれの名古屋育ち、熱烈なドラゴンズファンです!』
これだ。心の中でガッツポーズをした。
あなたは名古屋とは縁もゆかりもないが、落合監督時代の強い中日ドラゴンズが大好きで虜になった。それ以来のドラ党だ。凝り性でマニアックな性格だから、それ以前の星野監督時代や宇野選手の落球の頃のドラゴンズのこともネットの記録などで調べて知っている。古くは杉下茂投手の記録なんかにも目を通したことがある。
取引担当の山本さんとのドラゴンズトークは当然のことながら、大いに盛り上がった。
これからも上手くいきそうだな、そう思った。
面談から数日後、山本さんからあなたに電話があった。新しい取引をお願いしたいから来てくれないかという。
「うまいことやったな。いいぞ。」
会社を出ようとしたら、上司にほめられた。
さあ、共通点を見つけよう
共通点があるということ、それはお互いが似ているところがあるということだ。
人は自分と似たものに親しみを感じるものだ。
サッカーの日本代表を熱く応援するのも、プロ野球のヒーローインタビューで外国人選手がカタコトの日本語で受け答えするとスタンドが大いに沸くのも、自分と同質なものを支持する心理から来るものだ。
この心理は仕事や恋愛でも生かせないはずがない。
営業に出かけるとする。そこで初めて会う人がいたら、その人とじっくり話してみて、互いの共通点を探ってみよう。そこから話を広げて、仲良くなるのだ。共通点という切り口はあなたの仕事に大きな成果を与えるにちがいない。