ヒヤリハット・他人の失敗から学ぶ
政治家が男女差別的な発言で失脚した。
アイドルがSNSでいらんこと言って炎上した。
そんなニュースがヤフーのトップページに毎日のように出ている。
添えられたヤフコメを見て気を済ませるのもいいが、ここは意識して、彼ら彼女らのコケた話を教訓にする、そういう習慣をつけようではないか。
他の人がズッコケた話、それをどう捉えるか、そこが大事なのだ。
ヤフコメを見て、ネット民と怒りの気持ちを共感し合うよりも、他人の失敗から学ぶ習慣をつける。
その方がずっとあなたの身になるだろう。
他人のヒヤリハットから学ぶ
あなたもヒヤリハットという言葉はご存じのことと思う。
医療事故や、航空機事故の予防に用いられる概念で、事故の前段階といえるヒヤリハット体験を共有することで、じっさいの事故を防ごうとするものだ。
つまり、他人のヒヤリ体験やしでかした失敗は我が財産であるのだ。
もちろん、他人の失敗から学ぶ思考を習慣化しているお利口さんもいるかもしれない。
そうでない人も今からでも遅くない、他人のズッコケ体験から学ぶようにしようではないか。
人の失敗、明日は我が身
私の体験を紹介しよう。
最近、私とほぼ同期のベテラン社員2人がほぼ同時期に会社で冷や飯を食らう身分になった。
早い話が降格されたということだ。
彼らは仕事ができる。経験も豊かだ。
しかし、できるゆえに天狗になり、扱いづらい社員になってしまった。
自分より立場が下のものに横柄な態度をとるようになり、ときとしてパワハラ的言動をすることもあったという。
会社は彼らを煙たがるようになった。そして、この面倒なベテラン社員たちを降格することを決定した。人手不足のわが業界において人材は宝であり、他の社員の害になるパワハラ社員をほっておくわけにはいかないのだ。
冷や飯を食う羽目になった彼らの姿を見て、私は学んだ。というか思い知った。
明日は我が身であると。
なので、私は仕事ができて、経験も豊かで、かつ、立場が下の社員にも物腰柔らかな人物として社内で振る舞うことにした。
おかげさまで、この振る舞いにより、私は社内でさらに重用されるようになった。
教訓を見出す習慣をつける
周りの人の体験や、ニュースをよく注視してほしい。
わが身の教訓になる出来事はたくさん転がっている。
もしかして、そういう教訓になる出来事こそが、神の声なのかもしれない。
神は姿を見せず、出来事を通してあなたに良き行動をとるよう、囁き忠告しているのだ。